「“落ち着けない”は犬のせい?環境と関係性を見直す視点」


「うちの犬は落ち着きがないんです」

「すぐ興奮するし、ずっと動いてる」

そんなご相談、とてもよくいただきます。

でも、その状態が「犬の性格だから」「エネルギーが高いから」と決めつけてしまうのは、少しもったいないかもしれません。

■落ち着けないのは“犬のせい”じゃないことが多い

犬が落ち着けない背景には、いくつかの要因があります。

その多くは、環境や人との関係性、刺激のコントロールの難しさにあります。

? 例1:外ではすぐに興奮して吠える

社会化が十分でなかったり、刺激が多すぎる場所では、犬は「見慣れないものすべて」に警戒や不安を感じます。

吠えたり飛びついたりするのは、「落ち着けないから起こる行動」なのです。

? 例2:家の中でも常に動いている

家具の配置や来客の頻度、飼い主さんの声のトーンやTVの音なども、犬にとっては刺激の元。

人間にとっては「普通の生活音」も、犬には常に警戒すべき情報かもしれません。

■“落ち着く”には条件がある

「落ち着く」とは、犬が安全で安心できると感じている状態です。

・慣れた環境であること

・予測がつく生活リズムであること

・飼い主さんの雰囲気が安定していること

・自分の選択が尊重されていると感じられること

こうした要素が揃って、初めて犬は心と身体を落ち着かせることができるのです。

■“関係性”も落ち着きに深く関係する

「この人と一緒にいると安心する」

そう感じられる飼い主さんのそばにいると、犬は自然と呼吸がゆるみ、表情が穏やかになります。

でも、逆に…

• 指示が多くて、犬に選択の余地がない

• 飼い主さんが緊張していたり、イライラしている

• 褒めるよりも注意の回数が多い

そんな日常が続くと、犬はずっと**“身構えたまま”の暮らし**になります。

■「落ち着き」とは教えるものではなく“整えるもの”

落ち着きは、「フセ」「マテ」といったコマンドで教え込むものではありません。

• 環境の中でどうすればリラックスできるか

• 飼い主さんの雰囲気やふるまいがどれだけ安心感を与えるか

• どれだけ犬の“感情”に寄り添えているか

このように、“整える”ことが落ち着きの第一歩なのです。

?次回予告:Vol.3

「本当のトレーニングは“信頼関係”を育てること」

コマンドでは育めない、犬との本質的なつながり。次回は「信頼をつくる関わり方」についてお話しします。

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