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「“落ち着けない”は犬のせい?環境と関係性を見直す視点」
2025年6月15日
「うちの犬は落ち着きがないんです」「すぐ興奮するし、ずっと動いてる」
そんなご相談、とてもよくいただきます。
でも、その状態が「犬の性格だから」「エネルギーが高いから」と決めつけてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
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■落ち着けないのは“犬のせい”じゃないことが多い
犬が落ち着けない背景には、いくつかの要因があります。
その多くは、環境や人との関係性、刺激のコントロールの難しさにあります。
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🐾 例1:外ではすぐに興奮して吠える
社会化が十分でなかったり、刺激が多すぎる場所では、犬は「見慣れないものすべて」に警戒や不安を感じます。
吠えたり飛びついたりするのは、「落ち着けないから起こる行動」なのです。
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🐾 例2:家の中でも常に動いている
家具の配置や来客の頻度、飼い主さんの声のトーンやTVの音なども、犬にとっては刺激の元。
人間にとっては「普通の生活音」も、犬には常に警戒すべき情報かもしれません。
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■“落ち着く”には条件がある
「落ち着く」とは、犬が安全で安心できると感じている状態です。
・慣れた環境であること
・予測がつく生活リズムであること
・飼い主さんの雰囲気が安定していること
・自分の選択が尊重されていると感じられること
こうした要素が揃って、初めて犬は心と身体を落ち着かせることができるのです。
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■“関係性”も落ち着きに深く関係する
「この人と一緒にいると安心する」
そう感じられる飼い主さんのそばにいると、犬は自然と呼吸がゆるみ、表情が穏やかになります。
でも、逆に…
• 指示が多くて、犬に選択の余地がない
• 飼い主さんが緊張していたり、イライラしている
• 褒めるよりも注意の回数が多い
そんな日常が続くと、犬はずっと**“身構えたまま”の暮らし**になります。
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■「落ち着き」とは教えるものではなく“整えるもの”
落ち着きは、「フセ」「マテ」といったコマンドで教え込むものではありません。
• 環境の中でどうすればリラックスできるか
• 飼い主さんの雰囲気やふるまいがどれだけ安心感を与えるか
• どれだけ犬の“感情”に寄り添えているか
このように、“整える”ことが落ち着きの第一歩なのです。
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📝次回予告:Vol.3
「本当のトレーニングは“信頼関係”を育てること」
コマンドでは育めない、犬との本質的なつながり。次回は「信頼をつくる関わり方」についてお話しします。
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